どうしようもなくエクリチュール

つれなき毎日を過ごしつつ、世につれ、徒然に綴ります。

FLOTSAM AND JETSAM

ちょっと前のリリース(今年1月23日)ですが、アメリカン・パワー/スラッシュ・メタルの渋筋古豪、FLOTSことFLOTSAM AND JETSAMの最新作「THE END OF CHAOS」が、予想外に良かったです。

 

kings-rock.jp

 

日本盤スルーのものもあったりで、ぶっちゃけ近作はノーチェックだったりするのですが、今回の充実度はコアファンからの支持が厚い初期3作と比較しても、勝るとも劣らないクオリティだと思います、はい。

 

まずベテランが陥りがちなグルーヴ重視のアプローチではなく、ほぼアップ&ファストなテンポの曲のみでサクサク進んでいく構成が、耳に心地良いったらなくて。

 

加えてメロディもしっかり練られていて十分にキャッチー。そしてそれを説得力抜群に歌い上げる看板ヴォーカル、エリック・AKの、成熟を感じさせつつ、力強さと潤い、そして艶を完全キープした素晴らしい歌唱が、FLOTSサウンド質実剛健な魅力とアイデンティティを堂々呈示&堅持。

 

あとオールドファンには懐かしい渡り鳥系仕事人、ケン・メアリー(FIFTH ANGEL、IMPELLITTERI、HOUSE OF LORDS、CHASTAIN etc.)の、往時と変わらぬ手数多く打圧の強い「映える」ドラミングも、見事にサウンド全体のアピアランスを爆アゲしてるのですねー。

 

オリジナルメンバーであるマイケル・ギルバートを含むギターコンビも、旧式フォーミュラながら枯れを一切感じさせないプレイで好感度◎。

 

ほんでもってヤコブ・ハンセンの「判ってる」ミキシング&マスタリングも、楽曲やパフォーマンスの良さをしっかり伝えていて、貢献度大です。(それに比べて昨今の「FRONTIERS」ものは結構足引っ張ってる気が…)

 

若いもんがどう感じるかは正直わかんないけど、40代以上の同好の士には自信をもってお薦めできる、会心作ですよー。

 

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